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センス光る上質な空間、TOYAMAキラリ

ガラス美術館 外観

 

富山駅から市内電車にて約12分の市街地に、

図書館やガラス美術館が入る複合施設

「TOYAMAキラリ」はあります。

 

この建物は

2021年の東京オリンピックでメイン会場となった

新国立競技場の設計で有名な世界的建築家、

「隈研吾」氏が手掛けたことでも知られています。

御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせた斬新な外観デザインは、

時間帯によって異なる光を反射し、表情が変化します。

 

Toyamaキラリ 吹き抜け

 

外観とは対照的に

内観は既存の公共建築の「堅い」イメージからの脱却、

あたたかみと優しさに溢れた場所を目指すというコンセプト通り、

木材をふんだんに使い、人が自然と集まりたくなるような

あたたかいデザインとなっています。

 

木材は全て富山県産の杉を使っており、

天井の吹き抜けから差し込む陽の光と相まって

森の中にいるような空間を作り上げています。

 

♦ガラスと富山

戦前、富山駅の周辺には溶解炉のあるガラス工場が10社以上もあり、

多くのガラス職人がいたことから

ガラスの街’として、富山市は30年以上前から

ガラスをテーマとしたまちづくりに取り組んできました。

 

まちづくりの具体的な取り組みとしては、

ガラスの「学びの場」として‘富山ガラス造形研究所’が、

「制作の場」として‘富山ガラス工房’が設立され、

その集大成の施設として「鑑賞の場」である富山市ガラス美術館が建てられました。

 

グラス・アート・パサージュ

2Fから4Fには、富山ゆかりのガラス作家作品 約50点が壁面や図書館内に展示してあります。

一つ一つの作品が不思議な雰囲気を醸し出しており、

空間自体を楽しむことができます。

この展示は無料で観ることができます。

 

*グラス・アート・ガーデン チフーリ・エクスペリエンス

トヤマ ミルフィオリ

<<デイル・チフーリ《トヤマ・ミルフィオリ》2015年 H280×W940×D580cm
富山市ガラス美術館所蔵 @Chihuly Studio All rights reserved.
>>

 

TOYAMAキラリの6Fには、アメリカの作家「デイル・チフーリ」氏が制作した

幻想的なガラスによるインスタレーション作品 5点が展示されています。

 

色鮮やかで多彩な形のガラスを用いることによって、彼独自の世界を作り出しています。

 

展示作品には、富山の神通川で使われていた「笹舟」を用いた《トヤマ・フロート・ボート》という

富山ならではの作品もあり、チフーリ氏の世界と富山の歴史文化が融合した空間を楽しむことができます。

トヤマ・フロート・ボート

<<デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》2015 H60×W917.5×D657.5cm
富山市ガラス美術館所蔵 @Chihuly Studio All rights reserved.
>>

 

ぜひ立ち寄ってみて下さい。

 

企画展

この美術館では企画展も開催しており、ガラスを奥深く捉えた作品を多く展示しています。

どれも「ガラス」を新しい切り口で表現した、斬新な作品となっています。

2022年1月23日まで開催されていた「富山ガラス造形研究所創立30周年記念展:未来へのかたち」では

富山ガラス造形研究所の教授並びに卒業生達の力作が揃っていました。

 

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

ガラス作品

 

TOYAMAキラリの2Fには、

グラスやガラスのアクセサリーなど、

富山のガラス作家さん達の作品が販売されています。

感性をくすぐられるものばかりで、見ているだけでも楽しいこと間違いなしです。

 

生活を彩ってくれるものや

季節ごとに入れ替わる装飾品やオーナメントなど、

友人や家族へのお土産としても最適です。

 

 

♢富山市立図書館本館

3F~6Fにかけて、優しい木目の床や天井が特徴的な

市立図書館となっています。

本棚の横にはゆったりと本を読むことができるスペースがあり、

時間を忘れてくつろぐことができます。

 

一般図書だけでなくファッション誌や専門誌なども揃えられており、楽しみ方が色々あります。

 

また頻繁に、イベントやセミナー、ワークショップも行われています。

過去には ❝製本ワークショップ 「暮らしを愉しむ 手帳をつくろう」❞ という

世界で一つだけの手帳を参加者の方々が作るといった、素敵な体験型イベントが行われていました。

 図書館 ヌード

 

その他、パソコンを持ち込んで資料作成ができるパソコン専用席や、

視聴覚・情報検索コーナー(CD・DVDなどの視聴ができるコーナー)など、

仕事にも趣味にも使い勝手の良い場所があります。

 

図書館2図書館3

 

♢FUMUROYA CAFÉ

TOYAMAキラリの2Fには、様々な花が飾られたお洒落なカーテンと、天井から縦に伸びる窓ガラスが開放的なカフェがあります。

食事はもちろん 

館内にある富山市立図書館の本を持ってきて、ここで読書を楽しむこともできます。

FUMARUYA カフェ<<FUMARUYA CAFÉの店内>>

FUMARUYA CAFÉ(不室屋カフェ)には、慶応元年から続く「加賀麩」の伝統的な味を守り抜いた和食メニューや、

新しい形でお麩を楽しめる「スイーツ」メニューがあります。

 

お店イチオシメニューは「くるま麩のフレンチトースト」。見た目も可愛く、食べるのがもったいないほどです。

くるま麩のフレンチトースト

<<くるま麩のフレンチトースト>>

 

一口食べると、お麩と甘みが調和することにまず驚きます。中はフワッと、焦げ目はしっかりついており、

まわりには「不室屋」さんの人気商品「おやつ麩」が添えられてます。

カリっとした触感とほどよい甘さがクセになる、リピートしたくなるスイーツです。

 

おわりに

TOYAMAキラリは外観も内観もモダンで、いつまでもいたくなるような空間となっています。本を読んだり、ガラス作品を鑑賞したり、カフェで一息ついたりと、有意義な時間が過ごせること間違いなしです。

 

 

 

アクセス

電車

富山駅から市内電車環状線にて約12分「グランドプラザ前」下車 徒歩約2分

富山駅から市内電車南富山駅前行きにて約12分「西町」下車 徒歩約1分

 

□車

富山I.C.より約20分