富山市のほぼ中心部、敷地面積の広い城南公園のすぐそばに、
みんなの好奇心をくすぐる博物館があります。
富山市科学博物館は一度リニューアルされ、より開放的で子供たちに親しんでもらえる場所になったそうです。
そんな博物館は、3階建てになっていて、階毎にそれぞれ違うテーマが決められており、
フィーチャリングしながら科学を学べるといった仕組みになっています。
博物館の入り口ではナウマンゾウが出迎えてくれます。
大昔の富山にはナウマンゾウが大陸からやってきていたそうです。
ナウマンゾウの歯の秘密や、姿が似ているマンモスとの違いを教えてくれるボードが前にあります。
目次
とやま・時間の旅
1Fには富山の昔の姿と、そこにいた生物たちについて学べるコーナーがあります。
見どころはなんといってもリアルなティラノサウルスの模型です。(名前は『ティラちゃん』です笑)
瞬きをしたり首を動かしたり鳴き声を発したりするので
小さな子供達は怖がってしまうかもしれません。
その奥には富山県で実際に発見された古代の恐竜や鳥類などの足跡化石の複製が置かれています。
足跡の化石が残っているのは大変貴重なケースらしく、
その足跡から昔の生物たちがどのように歩行していたかを推測することができます。
その他にも、古代の海に生息していたアンモナイトの化石や、
数多くの貝の化石が展示されています。大昔から形を変えず、貝たちは生きていたのですね!
また、日本がどのようにして今の形になったのかということを知る展示もあります。
日本列島がもともとは陸続きではなく多くの小島の集まりだったなんて驚きですよね!
床には『とやまフィールドマップ』が描かれていて、
平野と山、川がどの位置にあるかということを知ることができます。
それだけでなく、富山にお住まいの方であれば自分の家が大体どこら辺にあるかということを調べることもできます。
とやま・空間のたび
2Fには、標高約3000mの立山連峰から水深約1000mの深海までに
どんな生き物達が生息しているのかや、
そこで起こる自然現象を様々な仕掛けから学ぶことができます。
ジオラマが沢山展示してあり、入口のそばには‘高山’の生き物が飾られています。
富山の県鳥である「ライチョウ」に関する情報が多く記されており、
可愛らしくも自然を生き抜こうとする勇敢な生態を知ることができます。
また、富山にある「ファミリーパーク」でライチョウ保全のために人工ふ化させたヒナたちを育てる映像も、見ることができます。
ここから奥に進んでいくと、「亜高山」「山」「平野」「海」と
様々な生態系の不思議がわかるようになっています。
富山の高山の強風を体験するコーナーや、
雪の結晶の元となるダイヤモンドダストが作られていく工程をイチから見ることができます。
その他にも手をかざすと音とともに小さな噴水が上がる不思議なハープや、
リニアモーターカーの超電導磁石と推進コイルの仕組みを小さな模型を走らせることによって分かりやすく表したものなど、自ら体験して科学の力を体験することができます。
宇宙へのたび
3Fには私たちの住む地球を含め、宇宙について知ることができるコーナーがあります。
地球以外の惑星を美しい写真と共に知ることができ、いん石やその特徴なども展示してあります。
この他にも、あまり知られていない宇宙の知識を知ることができます。
プラネタリウム
富山にはプラネタリウムを見られる場所が二か所あり、
そのうちの一つが「富山市科学博物館」です。
解像度は4Kで全天フルカラーの美しい星空を眺めることができます。
投影時間は約45分間で、10分ほどの学芸員さんが作った「星空案内番組」と、
35分程度の星空・宇宙に関する映像番組(投影時間ごとに異なります)で構成されています。
「星空案内番組」ではその日の夜に見られる星空を解説付きで見ることができます。
とても分かりやすい説明で、自分でも星座を見つけたくなること間違いなしです。
また、毎週土曜日の夜には「星空観察会」を開催。
場所は隣接している「城南公園」で、望遠鏡や双眼鏡を使って天体観測ができます。(要予約)。
ショップ
1Fの受付のとなりにグッズを買うことのできるショップがあります。
棚には恐竜クッキーや天体キーホルダー、きのこブローチなど個性豊かでここでしか買えないようなものもあります。
恐竜フィギュア
特典
なんとこの科学博物館は、高校生以下は毎日全員無料で入館することができます。
また、土曜日は高校生以上のカップル、
お孫さんやひ孫さんと一緒の
おじいちゃんおばあちゃんは、
入場無料になるという特典があります。
おわりに
富山市科学博物館は、科学の面白さを再発見できる魅力的な場所なので、
ぜひ気軽に足を運んでもらいたいと思います。
色々な仕掛けから本格的な展示もあり
大人から子供の方も楽しめる場所になっていると思います。
学芸員の方の解説やイベントも定期的に行われているのでHPなども要チェックです!
アクセス
○バス(料金240円「西中野口」停留所)富山駅から富山地鉄バス
(5番乗り場、辰尾団地・国際大学・笹津・富山高専系)に乗車、
「西中野口」下車(約8分)、正面 富山地方鉄道の路線バス時刻表のページへ
○市内電車(料金210円「西中野」駅)
「西中野」下車、西方向へ徒歩7分 富山地方鉄道の市内電車のページへ
○自動車(100台/無料)北陸自動車道「富山I.C.」から3km、
富山空港から6km、富山駅方面へ、城南公園の北側と南側に駐車場
○富山市内周遊ぐるっとBUS(料金210円「科学博物館」停留所)
※令和3年6月28日から運休市内にある県立・市立・民間の博物館・
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